この着物を着て出かけると、本当によくお声をかけてもらえます。
そのお着物とは『山岡古都の墨染小紋』
知っている方からは
「あら古都のお着物ね!私も持ってるわよ」
とか、知らない方からは
「これは正絹ですか?どなたのお着物?どこで誂えたのですか?」
など、どちらの声かけでも、
「今日このお着物にして良かった」
と思える着物好き冥利に尽きる嬉しい出来事です。
今回は、そんな山岡古都氏についてお伝えしたいと思います。
山岡古都氏とはどんな人?
山岡古都氏とは京都出身の染色家。
(創業者山岡古都 | 紅型・サンゴ染め工房 首里琉染HP引用)
昭和26年から染織の道を歩み始め、沖縄と言う天然染料宝庫の土地柄と染織技術に魅了され、
戦後復興の紅型では、化学染料が多く使われるようになり、質の低下を懸念した古都氏は昭和48年私財を投じて沖縄の染色文化の発展、継承を目的とした研究所なども設立しています。
いまでも、その思いを継いだ研究所では、染の体験ができたり、美しい染めで作られた小物なども販売しながら沖縄の染織文化の普及に努めています。
山岡古都氏の着物の特徴は?
山岡古都氏の生み出したいくつもの染めの中でも、特に有名なのが
山岡古都と言えば墨染と言われるほど代表的な作品ですね。
古代より『墨』は薬品などにも使用され、金と匹敵するほど高価な物として扱われていました。
その墨を
まず初めにその名黒の墨を贅沢に全面裏から染め
その後、表面の凸の部分に写糊を用い白抜き染する事で、
肌触りも墨の影響なのか?とてもしなやかで柔らかく、余計な筋なども付かないので、着付けもきれいに見えとても扱いやすいです。
「これは正絹ですか?」
と声を掛けられるのも納得のとても独特なレースのようにも見える生地です。
市場で多く売られてた時期や現在の相場は?
私がこの小紋を誂えた2017年頃に、色々な呉服店さんでよく置いてあるのをお見かけしました。
その頃から、新品の価格はあまり変わっていないように感じますが、大体相場は20万前後のようです。
(画像クリックすると詳細)
着物にも流行りがあるのは明らかで、今はネットなどで中古品をよく見かけますね。
中古品となると価格は一気に下がって、3。4万ほどが相場のようです。
私はこちらを着装する時は、その独特な生地感からお洋服のワンピース感覚で使用する事が多いです。
と、2017年頃書いてたブログで紹介したところ、
「ほんとにワンピースみたいで可愛いです」
と反響が良かったです。
ちなみに、私の着物仲間も5人の方が持っています。
今度、皆んなで山岡古都Dayでも作って、おそろいコーデをしたいと考え中
それだけ当時は人気で、手に入れやすい着物だったのでしょうね。
山岡古都氏の着物コーディネート
まるで、ビロード織りのような凹凸があり上品で可愛らしい印象の墨染小紋ですが、意外にもかっこよくクールにコーディネートしたり、品よくおしとやかにコーディネートしたり。
織りや染め関係なく、色々な質感の帯にマッチしてくれる
今回は、そんな山岡古都氏の墨染をコーディネートしたインスタグラムを集めてみました。
私もお友達と偶然おそろいになったコーディネート
小紋なので、あまり格の高い場面では使えませんが、お友達とのランチや観劇、街歩きなどのお出かけの際に色々と帯遊びができて着回しのきく着物です。
色や柄にそこまで主張が無く、こうして帯や小物も合わせやすくちょっとした場面で使える普段着は、
下の地図(Google Map)を動かすと場所が確認できます。
(地図上のマカーをクリックすると詳細あり)
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