着物も洋服と同じく、鞄(かばん)や草履などの小物も含めて全体のバランスを取ることで、
「その日の着物にマッチした」
現代の鞄は、色や形もおしゃれでかわいい種類のがいっぱいあり、何を合わせたら良いか迷ってしまうぐらいです。
着物だからと言って和テイストの鞄でなくても、洋服でも使う鞄を上手に着物に合わせてコーディネートすることで、都会的な大人の女性っぽく仕上げることも可能です。
そこで今回は、着物鞄の中でも、普段着用の鞄を紹介しようと思います。
普段着着物なら、小物のマナーやルールも縛りもないので
「まずは普段着着物に合わせる鞄は、どの様な種類が有るのかCHECKして」
後は、自分の好みの鞄をどの様な着物に合わせるか考えるだけ!
だけど、肝心なコーディネートの仕方が分からないと言うあなたのために、
「着物通の人たちはどのように合わせているのか?」
おすすめコーディネートも紹介したいと思います。
普段着用の着物に使える鞄の種類は何がある?
まずは、着物に合う鞄はどんな種類があるのか!
- 利休バッグ
- 手提げバッグ
- かごバック
- がま口バック
- ブランドバッグ
古き良き日本の文化が見直されつつある現代にインスタなど流行りも合わさり、普段からおしゃれな着物を着る人が多くなってきています。
気の合うお友達とのランチや、ちょっとしたお出かけの際にもサラッと合わせられる、今どきの色や柄を集めて見ました。(画像をクリックすると詳細に飛びます)
普段着の着物に合う利休バッグ
着物の鞄といえば、一番代表的な物が利休バッグです。
安土桃山時代の茶人で利休流茶道の祖と言われている千利休の教えで
「茶会は最低必要の持物で良い」
と言う考えを元に、現代に考案されたと言われているバッグです。
ほとんどの利休バッグが帯地でできているため様々種類の織物の利休バッグがあります。
■西陣の組織でできた利休バッグ
■西陣織の利休バッグ
■博多織の利休バッグ
■博多織の利休バッグ
■金襴織の利休バッグ
■変わり形利休バッグ
■龍村美術織物の利休バッグ
同じ利休バッグでも様々なデザインや形がありますが、
利休バッグなら紬や小紋などのカジュアルな場面だけでなく、落ち着いた品のあるデザインなら入学式や卒業式などの礼装用にも使えます。
着の着物に合う手提げバッグ
着物の形上、肩掛けではなく手に持つ手提げ鞄が使い勝手が良く持ち運びに便利です。
■仙福屋のお太鼓トート
■ゴブラン織り 横型バッグ
■たて型A4紬地格子トート
■ブラッグトートバッグ
トートバッグにも使われている素材や持ち手の素材など、様々な種類のバッグがあります。
最後に紹介したように全体が黒一色で作られたトートバッグなら喪服の着物などにも合わせられますね。
普段着の着物に合うかごバック
特に夏の普段着の着物の最高のおしゃれとして使われているのが、かごバッグです。
自然の恵みである植物の樹皮から作られるかごバッグは、同じく自然布などの帯や紬の着物との相性がとても良く存在感もあります。
着物に合わせるかごバッグと言えば、山葡萄のバッグです。
日本の厳しい自然の中で育つ山葡萄の樹皮のうち、かごバックになる材料はごくわずかで、年々作ることが難しいといわれる貴重な物。
日本の伝統工芸士による手作りの山葡萄バッグは「母娘三代、100年持つ」と言われるほど丈夫で、使うほど艶(つや)が出て革のように美しくなります。
詳しくは下の記事でも紹介しています。
着物と一緒に代々受け継がれながら、大切に育てていける楽しみがあるバッグですね。
■網代のかごバッグ
もう一つ着物に似合うかごバッグと言えば網代のバッグです。
網代とは、ひのきや竹を薄く細くけずり、斜めや縦横に編まれた物の総称です。
使用する素材や編み方を変えることにより、様々な種類と模様を作り出すことができ、その素材感が着物にしっくり合いますね。
普段着の着物に合うがま口バック
昔から財布などにもよく使われるがま口は、明治初年に輸入ドル入れを模してつくられた蝦蟇(ガマ)の口のように開くところからがまぐちの名がついたものです。
独特のその開閉方法が、どこか懐かしく着物にも良く使われています。
■古典柄がま口バッグ
■仙福屋のふわふわバッグ
■米沢紬 がま口バッグ
■博多織がま口バッグ
普段着の着物に合うブランドバッグ
和装の着物にも、洋装で使われるようなブランドバッグを品よく合わせて楽しむことができます。
着物の雑誌で有名な「美しい着物」や「きものSalon」でも多くのブランドバッグとコーディネートされた着物を目にします。
合わせる着物の色目や柄に調和する、比較的小ぶりで落ち着いた形のバッグを選ぶことが着物に合わせる時のポイントです。
■ルイヴィトンモノグラム アンプラント モンテーニュMM
■ルイヴィトンヴォーカシミール ブラック
■ シャネル マトラッセ キャビアスキン
■フェンディ ピーカブー
■エルメス ケリー
他にもたくさんのブランド品がありますが、色合いが控えめで本革などの素材の物が着物には合わせやすいいように感じます。
以上が普段着に合う鞄の種類の紹介でした。
着物が密かなブームの現代は、和装業界に関わる様々な所からファッション性の高い素敵な鞄ばかりでしたね。
そんな中から、実際に普段着の着物に合わせた時にイメージしやすいように、参考になりそうなコーディネートを紹介したいと思います。
おしゃれな鞄を使ったおすすめのコーディネート
自分の着物の個性に合わせたおしゃれな鞄を選んでいる人は、内から輝くような自信をもったコーディネートをしています。
今回は、そんなおしゃれさん達が使っている鞄を合わせた次のコーディネート5つを順番に紹介していきます。
- 着物のコーデに合わせた変わり利休バック
- 葵文様の付下げにエルメスのバッグがワンポイント
- 淡い桃色の江戸小紋に落ち着きのある利休バッグ
- 仙福屋のお太鼓トート
- 絽の小紋に山葡萄かごバッグ
①着物のコーデに合わせた変わり利休バック
現代的なモノトーンの着物コーデに、同系色の柄入バックをワンポイントとして合わせることで、ひとつ上の着こなしでシックで清楚なイメージに仕上がります。
②葵文様の付下げにエルメスのバッグがワンポイント
桃色や薄い紺色の葵文様に合わせた美しいブルーのエルメスが着姿全体を引き締めてくれます。
こちらは付下げですが、同じように小紋の着物でも施されている色柄に合わせてバックの色柄を選ぶと統一感が出て素敵ですね。
③淡い桃色の江戸小紋に落ち着きのある利休バッグ
写真のように薄い色で作られた利休バッグは、どんな着物にも調和してくれるので合わせやすいのが特徴です。
④仙福屋のお太鼓トート
京都の西陣老舗織物「となみ織物」さんのグレーの上品綟の袋帯に、縁起文様の中でも最高の唐長さんの輪宝文で作られたお太鼓トート。
古くインドの仏教から伝わる輪宝文を、現代的な色合いで品のある文様に仕上げてくれたトートバッグを合わせたコーディネートは、どこに居ても褒められる最高の着姿です。
⑤絽の小紋に山葡萄かごバッグ
優しいピンク色の夏小紋に、栗山吉三郎さんの麻の名古屋帯というだけで着物好きにはたまらないコーディネート。
そこに、帯の麻と同じ自然素材の山葡萄のかごバッグが合わさることで、この上ない最高の夏コーディネートの完成ですね。
以上5つの普段着着物に合わせた鞄コーディネートの紹介でした。
どのコーディネートを見ても、
最後に着物好きにはたまらない、オンリーワンのコーディネートができる鞄を紹介したいと思います。
自分だけのオリジナル着姿になる鞄は?
着物を着る時、自分が良いと思う着物を自分なりに着こなして、思い切り楽しみたいですよね。
そんな思いを叶えるためには、自分だのオリジナルの鞄を持つのをおすすめします。
オリジナルっていってるので、当たり前ですがW
着物や帯を一からオーダーして作るのは、よほどのセンスや経済的にもゆとりがないとできませんが、小物の鞄なら比較的簡単にお手軽にオリジナルを作ることができます。
最近は帯や着物をリメイクして鞄を作ってくれる業者が沢山あり、ある程度の形も決まっているので、センスがない人でも簡単におしゃれな鞄を作ることができます。
他にも、帯を仕立てる時によく行われるのが、
この方法なら、コーディネートを考えなくても帯、鞄、草履が統一されるので一気におしゃれさんに変身できます。
私も以前作ってもらったことがあります。
■帯の生地で作った鞄と草履(鼻緒)です。
帯の形の違いは無くても、鞄や草履の形の違いがあるため、よほどのことがない限り自分だけの個性が詰まったコーディネートを完成させることができます。
どんな形の鞄にするか、草履の台は何色にしようかなど考えながら制作するのも最高の贅沢ですね。
以上が、着物の普段着用の鞄の種類やおすすめのコーディネートの紹介でした。
着物が好きな人にとってコーディネートを考えているときが、なりより至福を感じる時ですよね。
そんな至福の時間は、鞄一つとっても手を抜きたくない物。
自分が納得する着こなしをするためにもですね。
帯を買ってまでは中々難しい場合は、下のように草履と鞄だけをお揃いにする方法もあります。
上のセットは、ネットや小売店でも売っていないとても貴重な衿秀さんの鞄と草履のセットです。
どこで買えるのか?や、他のバリエーションは下の記事で紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
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