着物・・・牛首紬訪問着
帯・・・西陣となみ織物袋帯
あなたは着物を着たいと思った時、まず何から始めますか?
ほとんどの場合が「着付けを習いに行こう!」では無いでしょうか?
でも、ちょっと待って下さい!
その選択は、一歩間違えると大金を失うことになります。
大金ってどういうこと?、と思った貴方は前回の記事↓↓↓をどうぞ!
無知ほど怖いものはない!とよく言いますが、この業界ではそんなのんきなことでは済まされないのです。
冒頭から、初心者さんを脅かす内容で申し訳ありません・・・。
ですが、こんなに
そして美しく変える魅力がある着物なのに
誤解されたまま離れてほしくないんです。
とゆうのも・・・。
せっかく着物に興味を持ったのに、途中で断念して着物を諦めてしまった人を沢山見てきました。
そして私もここにたどり着くまでも沢山のお金を失いました。
そのお金が、本当に価値のあるものとして無くなったのであれば
とても
これから着物を始めようと思っている貴方が
私の様な失敗をしませんように。
そんな願いを込めて今回の記事を書きました。
その前に、「貴方は誰ですか?」と感じた初めましての人は下の記事に進んで下さいね。
今回の記事がかなり辛口になっているので、まず私の価値観をお伝えします↓↓↓
着物初心者がまず1番にするべきことは?
着物を始める時に、まず1番にすべきことをお伝えします。
あなたは着物を始める上で
最も重要なことは何だと思いますか?
それは
例えば、
- 着物にはどんな種類があるの?
- 帯にはどんな形があるの?
- 着物を着るためには何が必要なの?
など、最低限知ってた方が良い着物の基本、いわゆる
そう・・・着付けの仕方では無いのです。
もちろん着付けの知識が無かったら、着物を着ることさえできないのですが、それよりまず1番に着物文化を知ることです。
着物文化を先に知らないと、後から後悔することが沢山出てきます。
例えば、
着物を着れるようになると、必ず自分好みの着物を購入したくなるのですが着物の基本の【き】の字も知らないで購入した着物は後で絶対に着なくなります。
何も知らない状態で購入すると言うことは、少なくとも店員さんや着物の先生の意見が判断基準。
もしくは、「自分の好みかもよく分からないけど、とりあえず良さそうな物を買ってみた」と言うような博打みたいな行為をすることになります。
着物の先生や店員さんがおすすめした物だから、素直にそれを購入すれば良いのでは?
と思うのが普通ですが、
着付けを習うにも最低限知らないと困る用語があります。
前板(まえいた)とか、衿芯(えりしん)とか、腰紐(こしひも)などの道具も、着付け教室に通ってから学ぶとなると、それらを購入する時も先生に教えて貰った物を購入するすべしかありません。
しかし、
ちょっと、偏見を持ち過ぎなのでは?と思われるかもしれませんが、私がこれまで色々な着付け教室や着物の世界を体験して感じた結論です。
自分の身は自分で守るべし!
この章もちょっと辛口です!覚悟して付いてきてくださいね。
- 着物の業界に何十年と従事してきたベテランだから、着物通に違いない。
- 何百人、何千人と着付けの生徒を育ててきた人気の先生だから着物のことは詳しいに決まってる。
- 着物の資格をもってる先生だから、教えてくれることは正しいに決まってる
これらの思い込み危険です!
私がこれまでの体験で感じたことは、
- こっちの先生とあっちの先生の言ってること真逆だけど、どっちが正しいの?
- この店と、前の店と全く同じ商品なのにゼロが一桁多いんですけど!正規の値段はどっちなの?
- この前は●って言ってたのに今日は✖って言われた!毎回言ってることコロコロ変わるよね?
- あの本とこの本では※格やルールが全然違うんですけど!
などなど、つまり結局誰の言っているこが正しくて、何が正解なの?
が、分からないことです。
着物の場合は、着物の「種類」「文様」「紋の数」「帯との組み合わせ」など様々な違いで格が変わってきます。
だって、皆がそれぞれに言ってることが違うんですもの!
そうなると、
だから、沢山の人の意見を聞き、色々な角度から物事を解釈して自分で正解を見いだせる力を身に着けないと後から「しまった!」と後悔する羽目になりますよ。
- 先生が良いって言ったからこの着物を着ていったのに、自分だけ浮いてて場違いだった!
- この前購入した着物が、他の店で半額で売っていた!
- 「これ良いよ」って進められて買ったけど、別に必要無かった!
なんて、後悔しても後の祭り、
結局、判断を人に託した自分が悪いんじゃん!
で終わります。
100円や200円で買えるものならまだしも、着物となると少なくとも何万円はします。
せっかく買った着物が、タンスの肥やしにならないためにも、まずは
- 自分は何が欲しいのか?
- どういう物が好みなのか?
- 今必要なのは何なのか?
をきちんと把握するために着物文化を身に付けましょう。
着物文化を知って
「私の着こなしですけど、な・に・か?」
と自信を持って居られます。
どの着物がどのくらいの相場価格も分かるようになりので、「このお店がお得!」も自分で探せるようになります。
「どの商品が自分にとって必要か?」が分かるようになるので、ピンポイントで検索もできて、お試しで無駄な買い物をしなくて済みます。
(でも誤解しないで!、決まりやルールの正解ではありませんよ。)
自分の中の正解を確立して、自分の身は自分で守ってくださいね。
着付けは〇〇で学ぶべし!
着物文化を知った上で(ながらでも良い)、着付けの知識を身につける行動に移るのですが、
着付けは
現代は、SNSの発展でネットで着付けの先生はいくらでも探せます。
- You Tubeで着付けを配信してくれる先生。
- インスタグラムで解りやすくポイントを投稿してくれる先生。
- 着物サイトやブログで画像で教えてくれる先生。
などなどネットの中には、ベテランの着付けの先生が星の数ほどいます。
ネットで学ぶことの
- 好きな時間に学べて
- 先生をコロコロ変えても心が傷まない
- 必要なものだけ吸収できる
- 余計な付き合いに参加しなくて良い
リアルの対面着付け教室だと、「お世話になってるから・・・」と先生に気兼ねして関係ない所でストレスになる場面が出てきます。
例えば
- 他の先生にも教わってみたいけど・・・
- お教室で開催されるイベント等の勧誘
- 提携先の展示会への勧誘
などなど「相手に悪いから・・・」と自分の意志をはっきり相手に伝えることが苦手な日本人は、師弟関係になると特に遠慮しがち。
必要ないものは「NO!」とはっきり言える人でも、その場の雰囲気で押し切られたり「NO!」と言ったがために教室に居づらくなったと言う話はよくあります。
そうなると、「着物の世界って結局私には敷居が高かった・・・」と諦める事もしばしば。
今まで、先生との相性が合わなくて、着物自体を嫌いになった仲間を何人も見てきました。
せっかく着物に興味を持ったのに、たった一人の先生との関係で着物の世界を判断するのはほんとに勿体ない!
そんなことにならないためにも、まずはネット先生から学んで
その後リアル先生「師匠」を作って、そこから
そうすることで、
- 聞きたいこと習いたいことがピンポイントで聞けるので余計な時間とお金がかからない。
- ある程度知識があることで、先生との相性や感覚が合わなくても着物自体は苦手にならない。
- 生徒同士で疑問を共有できる
など、リアルお教室でしか得ることのできない利点もフル活用できるようになります。
しかし、先程からお伝えしているように、いくらベテランの先生でも全て頼りにするのは危険です。
着付けの先生はの〇〇の先生ではない
- 着付けの先生歴何十年
- のべ生徒数は数百人
着物の文化とは、「歴史、産地、工程、技法、手入れの仕方、文化人」など着付けではなく、
この様な先生は確かに
着物や帯を作る過程で日本人にしかできない、繊細で卓越した職人の技の文化。
長い歴史の中で受継がれ育まれてきた、誇るべき技術によって作り出され世界に誇れる「日本の伝統文化」です。
「そんな難しいこと、着物を楽しむ上で必要ないもん!」
と、思っているそこのあなた。
質問です!
着物の日々のお手入れ方法や洗濯に出したいなぁ~と思った時、着付けの先生に聞きませんか?
サイズ直しや、染め替えなどはどこに依頼したら良いか?着付けの先生に聞きませんか?
そんな時に、着物文化の知識がない先生に聞いたら「シミができた」「色落ち」「風合いが無くなる」「縮んでしまった」など取り返しのつかないことに成りかねませんよ。
着物は作られた産地や、技法、使われている材料によってお手入れの方法が違ってくるから、それぞれの特徴を知ってる先生が必要です。
例えば、
結城紬の地入れ(湯通し)は、生地の特徴を知り尽くした産地の職人さんにやってもらわないと、風合いが崩れる。
本藍染ではない藍染は、色落ち色移りをする。
など、そもそも対象の着物が「結城紬」とか「本藍染かそうでないのか」を見分ける知識も無いといけません。
しかし、着付けの先生で着物の文化を熟知している方はほんとにごくごくわずかです。
なので、着物文化は自分の着物を大切に扱うためにも、まず一番に知った方が良い知識ですね。
おすすめ参考書や勉強法
着物文化を知るといっても、まず何から初めて良いか分からない・・・・
というあなたに、とっておきの方法をお伝えします。
きもの文化検定とは、2006年にはじまった一般社団法人全日本きもの振興会がおこなう検定です。
着物業界には色々な団体が沢山あって、「ぶっちゃけ何が違うの?」と感じることがありますが、きもの文化検定をザッと説明すると・・・・
- 糸作りのプロ
- 織物のプロ(メーカーさん)
- 卸売商の方々
- 小売商の方々
- 染色のプロ
- 履物のプロ
- 和裁のプロ
- 着付け師のプロ
- お手入れのプロ
などなどの、「着物に精通する方々」「分野ごとの色々な協会に認定されたプロ」が集まって成り立つ法人。
いわゆる着物文化の総取締役みたいな立ち位置の団体です。
着物雑誌の代表「美しいキモノ」なども毎年推奨している検定です。
私はこの検定を知ったのが、着物を始めてから5年位たった時期
もっと早くこの検定のことを知りたかった
というのが、率直な感想です。
この検定を受けると「どの様なことを知れるの?」「自分がどう変わるの」などのメリットや、日時や難易度など詳しい詳細は下の記事で紹介しています↓↓↓↓
毎年、著名人なども参加して行われる「きもの文化検定パーティー」の詳細は↓↓↓↓↓
「検定とか難しそうなのは無理・・・・」と言うあなたは、
下の参考書を読むだけでも今まで知らなかった「へーそうなんだ!」と着物の世界を知れます。
①きもの文化検定公式教本Ⅰ『きものの基本』/一般社団法人 全日本きもの振興会 編/ 講談社 出版
着物に関する知識や歴史の普及活動をしている (社)全日本きもの振興会が推薦する一冊。
②きもの文化検定公式教本Ⅱ 『きものの たのしみ』/一般社団法人 全日本きもの振興会 編/ 講談社 出版
きもの文化検定公式教本Ⅰ『きものの基本』に続き、きもの文化検定の公式教本です。
こちらの教本以外にも、下のような今までの検定の過去問題を集めた問題集もおすすめです。
■きもの文化検定問題集 2011年版
■きもの文化検定問題集 2014年版
■きもの文化検定問題集 2015年版
■きもの文化検定問題集 2018年版
過去問題集はまだまだ他の年もありますが、これらの教材を上手に使って検定に挑むと良いですね。
他にも下のような文様だけの参考本や、日本の色だけの参考本なども、着物好きなら見ているだけでも楽しいです。
帯一つとっても、種類からはじまり織の技法、染の技法、文様と格など覚えることは沢山あります。
これらの、参考本はもとても分かりやすく写真付きで説明してくれていますので
検定を受けなくても、着物好きの人にはおすすめです。
着物というと「まず着付けを覚えよう!」となりがちですが、着物文化を先に知ったほうが着付けをする際にも先生の言ってることが直ぐに理解できたり時短にもなります。
なんとなく「難しそう」と敬遠しがちな着物文化のこと。
実は真逆で、知れば知るほど着物に
気軽に自分らしく着物を楽しみたい人こそ「着物文化」身に付けて!
コーディネート力もアップしますよ。
次に知るべき内容は↓↓↓
少しでも
と感じて頂けたら
↓↓↓の画像をポチッとな!お願いします。
ランキングに参加しています。
もっと多くの皆さんに、着物の魅力をお伝えして着物仲間を一緒に増やして行きましょう。