着物の帯は種類によってお太鼓結びやアレンジ結びなど様々な結び方ができます。
「今日はお太鼓結びにしようかな」
「ちょっと粋に銀座結びもいいな」
と、色々な帯結びをできるようになると、着物を着る時の楽しみも増えてコーディネートの幅も広がります。
日々の着物ライフを益々楽しめるように、帯の結び方にはどんな種類があるのかを紹介したいと思います。
着物の帯の結び方にはどんな種類があるの?
帯の結び方の種類は、下のような帯の種類別に様々な結び方があります。
- 袋帯
- 名古屋帯
- 半巾帯
最近は自分でアレンジを工夫した帯結びなどもあり、オリジナルティあふれた種類も多く存在します。
また、出先のシーンによっても結び方の種類も変わってくるので、
「この場面なら、この帯結びにしよう!」
と、自分で選べるようにもなっていたいですよね。
そこで、帯の種類別に帯結びを紹介すると共に、シーン別に結べる帯結びも紹介します。
袋帯の結び方の種類
袋帯の代表的な帯結びと言えば、下の二重太鼓です。
お太鼓結びの太鼓の部分が二重になったもので、喜びを二重に重ねる意味を持つことから第一礼装の着物の場合は必ずこの二重太鼓を結びます。
例えば、上の写真にあるように黒留袖を着る結婚式や式典などのお祝い事の場面では、二重太鼓で参加して喜びの意を表すと良いですね。
少し粋な着姿に決めたい時は下のような銀座結びがおすすめです。
銀座結びは、戦後の銀座でクラブのママたちが名古屋帯を使った角出し結びをアレンジし始めたことから名付けられた帯の結び方と言われています。
ちょっとした遊びを取り入れた訪問着や、紬などの普段着で粋に大人っぽく着付けたい時にはピッタリです。
銀座結びとよく似た下の角出し結びは、太鼓の部分を少しとがらせた大人っぽい雰囲気の結び方です。
江戸時代から伝わる古い結び方で、関西の芸者さんが丸帯や袋帯で結んだ角出しで、粋な結び方として多くの方に楽しまれています。
小紋や紬などの普段着で用いる帯結びです。
銀座結びと角出しは一見よく似ていますが、下のようにお太鼓部分の形に違いがあります。
角出し・・・お太鼓の下部分が角ばっていてシャープな形。
銀座結び・・・お太鼓の下側にふっくらと丸みを持たせた形。
どちらも粋な感じで着物通のイメージがある帯結びなので、
「今日はおしゃれを重視したコーディネートをしよう」
という時などの遊びができる場面で使うと良いですね。
他にも、遊びの場面では帯結びも自分なりに下のようにアレンジして楽しむのも最近の流行りですね。
定番のお太鼓結びや、銀座結びでは物足りない場合に自分であれこれ結び方を考えるのも面白いかもですね。
名古屋帯の結び方の種類
袋帯より略した場面で使われる名古屋帯は、基本的に袋帯と同じ結び方の種類があります。
袋帯では二重だったお太鼓結びは、長さが短い名古屋帯では一重で結ぶのですが見た目は下のように二重太鼓と同じです。
銀座結びも角出し結びも、見た目には袋帯と同じです。
名古屋帯のアレンジ結びも、種類は沢山あります。
名古屋帯といえば、博多帯が思い浮かびますが下のようにたれ先を斜めに結ぶアレンジもよく見かけます。
袋帯に比べて長さが短い分、アレンジも制限される部分もありますが自分の体形とのバランスを見ながら色々試してみるのも楽しいですね。
半巾帯の結び方の種類
普段着や浴衣などに使用されることが多い半巾帯は、他の種類の帯よりも結び方の種類は沢山あるので遊びがいがあります。
まずは半巾帯の代表的な下の文庫結びは、後ろの羽が大きくないので花火大会など沢山人がごった返す場所にもおすすめです。
帯の形を気にしず着物を楽しみたい時は、下のような貝の口結びがおすすめです。
下の片流し結びは、左右の羽根の形と大きさが違うので個性的で粋な雰囲気になります。
半巾帯の一文字結びは、一見してリボン結びにも見える女性らしく可愛らしい印象を受けます。
半巾帯は裏表が別の生地で仕立てているものが多いので、結び方をアレンジして上手に裏の面も使えるようになると良いですね。
以上が着物の帯の結び方の種類の紹介でした。
帯結びの種類には、していける場所が限られていたり年齢も考慮したり、出先に合わせた結び方を楽しむと良いですね。