今年も、京都ホテルオークラで「きもの文化検定」の合格者表彰式と記念パーティーが催されました。
2006年に始まったきもの文化検定は、令和元年で第14回目となリ着物を学ぶことを通して、着物文化への理解を深め親しむことを目的とした検定です。
着付けの座学とは全く違い歴史や染織工程、きものが現在に至るまで、
- どんな過程で発展してきたのか?
- 全国にどんな種類の着物があるのか?
- その着物ができるまでの工程は?
- 着物に関わる日本の文化は?
などを学ぶ検定です。
どんな内容で受験日や費用はどれだけかかるかなどの、詳しい内容は下の記事で紹介しています。
そんなきもの文化検定は、合格した人だけが参加できる表彰式と記念パーティーも魅力の一つ。
ドレスコードが
皆さんの着物コーディネートを見るだけでも、行く価値がある!
毎年、京都市長を始めコシノジュンコさんや、着物に関わりの強い著名人の方も参加され、トークショーなどがあるのですが、特に楽しみなのが、ゲストの市田ひろみ先生による着物ファッションショー。
日本の服飾評論家である市田先生が会場の中から20名を選抜し、その着物コーディネートを紹介してくれる着物ショー。
会の中で一番のお楽しみ企画で、毎年このショーを楽しみに参加する方もいるぐらいです。
今回は、そんな着物ファッションショーに選ばれた方々のコーディネートを一挙に紹介したいと思います。
2020年きもの文化検定のファッションショーの着物コーディネート20選
当日は、季節に合わせたお料理を楽しみなが会は進んで行きますが、その最中に市田先生は会場を隅から隅まで歩いて、皆さんのコーディネートを見に来られます。
そこで、選ばれた20名の着物コーディネート、先生の言葉と共に紹介します。
①訪問着に合わせて帯をスッキリとコーディネートされています。
②汕頭市州のお着物、帯が金でなければ合わなかった
③雪輪の中に友禅、重ね衿がポイントです。
④花織のお召のお着物です。
⑤琉球紅型の可愛らしいお着物
⑥縞模様の帯締めがアクセント
⑦品の良い訪問着でおしゃれようにピッタリ
⑧波模様の友禅訪問着個性的
⑨花織の色無地に綴れの帯がしっくり
⑩総絞りの着物に梅うぐいす帯
⑪パステルカラーの絞り
⑫艶やかな振袖
⑬総絞りの振り袖
⑭淡い模様の訪問着
⑮帯と重ね衿がポイント
⑯桜の訪問着
⑰大島の訪問着
⑱絞りのお着物
⑲現代っぽい更紗紋様のお着物
⑳今回ゲストの「かはひらこ主宰・佐竹美都子さん」の帯
以上が市田先生が選んだ着物コーディネートでした。
色鮮やかな振り袖からしっとり大人の訪問着まで様々な着姿で参加されているのがわかりましたでしょうか?
おまけで、私のコーディネートは、前年度の来賓としていらしていた「現代の名工 薗部正典さん」の墨流しの訪問着にとなみ織物の総紗の袋帯です。
薗部先生は、近々人間国宝にもなると言われている、墨流しの第一人者で下の記事でも紹介させて頂いてます。
「次回のパーティーには絶対出席するぞ!」
と、検定に挑戦している人も、
「いつかはきもの文化検定受けて見ようかな」
と考えてる人も、よかったら参考にしてみてください。
ちなみに前年度のパーティーのコーディネートも下の記事で紹介しています。(この記事は髪型も)
他にもお楽しみがいっぱい
きもの文化検定の合格者表彰式と記念パーティーは、パーティーが始まる前から終わりまで、他にも楽しみな企画が盛りだくさん。
まずは、パーティーが始まる前のお茶席です。
今回のお菓子は京都の鶴屋吉信 さんの青陽(せいよう)
開場前にはインスタ用の撮影コーナー
もちろん美味しいお料理もパーティーには欠かせない楽しみ。
そして毎年おなじみの、司会進行をしてくださる元NHKアナウンサー現役者の「小林明子さん」も、居心地の良い空間を作ってくれる居なくてはならない存在です。
私を含め、毎年小林さんにお会いできるのを楽しみに参加されてる方が沢山おみえになります。
そして何より、このパーティーで知り合えた着物仲間との再会も、一年に一度の楽しみです。
今回は総勢350名ほどの参加者がいらっしゃり、1級の受験者203名中、合格者19名、再チャレンジ(一度合格している)4名の合わせて23人の合格者がおみえになりました。
2級。3.4級合格者を合わせるともっとみえますが、ほとんどが全国各地からの一人参加の方ばかりです。
だから、このパーティーのお席で隣になった方などとお友達になりやすく、
「また来年もこのパーティーでお会いしましょうね」
ってなるんです!
きもの文化検定に挑む!と同じ志を持った「同志」みたいな感覚で、苦しかったことや勉強方法などを共有しあえる唯一のお仲間になれるのです。
私も、このパーティーに参加させて頂いたおかげで全国各地に着物仲間ができました。
年に一度の検定で、1級にもなると合格率5%ほどになる年もありますが、そんな難関に挑むだけの価値があると、合格者の皆さんは口を揃えておっしゃいます。
来年は、コロナの影響でパーティーが開催されるかは分かりませんが、それでもきもの文化検定を受けることで得られる価値は、きっと自分の人生に大きな影響を与えてくれることは間違い有りません。
まだ、きもの文化検定を受けたことがない人は一度下の参考書を読むだけでも、
「へーそんな事、今まで知らなかった~」
と言う、以外な学びがあると思うのでおすすめです。
①きもの文化検定公式教本Ⅰ『きものの基本』/一般社団法人 全日本きもの振興会 編/ 講談社 出版
着物に関する知識や歴史の普及活動をしている (社)全日本きもの振興会が推薦する一冊。
現代の着物文化の指針とも言える (社)全日本きもの振興会の推薦だからこそ安心できて、おすすめです。
着物の歴史だけでなく「これだけは知っておきたい」着物の基本が初心者でもわかりやすく写真付きで学べます。
本体2,000円+税
②きもの文化検定公式教本Ⅱ 『きものの たのしみ』/一般社団法人 全日本きもの振興会 編/ 講談社 出版
きもの文化検定公式教本Ⅰ『きものの基本』に続き、きもの文化検定の公式教本です。
2017年度の最上級である一級の受講者231人中、合格者はわずかに14人の合格率6.9%という恐ろしく難関のきもの文化検定が教本としている本。
難関検定が教科書としておすすめしている本ですが、難しい内容ではなく、いたってわかりやすく見やすい写真付きで解説してあるので初心者でも読みやすい本です。
本体2,000円+税
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