先日、地元で人気の「身体にも優しく見るも美しい」もちもちベーグルのお店にランチに行ってきました。
朝からポカポカ陽気で気分も晴れて、出発までに時間もあったので、予定では無かったけど着物を着てお出かけ。
お店のメルヘンな雰囲気に合わせて、装いも可愛らしくレースのように見える
素材が柔らかすぎて取り扱いが難しいので、めったに出番のない帯揚げをチョイスしたため
「思ったとおり、きれいに結べない」
なんて朝から苦戦しながらの身支度でしたが、なんとか形になって出かけると、やはりいつもとは違うちょっとだけ幸せな一日になりますね。
今回はそんなランチのコーディネートの詳細と、今回の様に
墨染め小紋の山岡古都コーディネートのポイント
今回のコーディネートのポイントは ランチのお店のイメージカラーに合わせて
お店の格が高いわけでもなく、地元のママ友との息抜きランチですから、特に配慮する決まりやルールなどありませんからね。
お店のイメージカラーは、完全に主観的なイメージですが行ったことの無いお店の場合はあらかじめ、ネットなどで下調べします。
お店で使われている壁紙だったり、家具だったり、インテリアコーディネートに寄せて着ていく着物を考えるとコーディネートしやすいです。
お友達との気軽なランチこそ、自分の好きなコーディネートをしたいですもんね。
今回のお店は、かなり
まずは今回のメインとする着物のセレクトから
出かける先のTPOを考慮しながら、帯をメインに考えたり、帯揚げをメインに考えたり、その日のコーディネートの主役をどのアイテムにするかを考えます。
今回は、染の暖かさや見るからに柔らかな素材感、独特の技法で作られた文様が、まるで全身をレースで覆われたように見える山岡古都さんの小紋を選びました。
見た目の可愛らしさと、肌触りがよく足さばきもしっとり動きやすいので、カジュアルの場面で着ることが多いです。
次に考えたの帯の種類。
今回は同系色の鉛色(なまりいろ)っぽい流水のような文様が描かれた帯を合わせることで、あえて帯の主張を抑えました。
帯と着物を同系色にすることでワンピースの様の見せるためです。
でも、少しだけ遊びゴコロをプラスするために、お腹はB面。お太鼓をA面で前後からみた時の印象を変えてみました。
両面使える帯の特権ですね
帯締めは井上工房さん伊賀くみひもで帯揚げに合わせて鴇色(ときいろ)が少し濃い感じの上下に勿忘草(わすれなぐさ)のように優しい色と深川鼠(ふかがわねずみ)のような2本のラインが入っています。
色の説明はややこしいけど、和色の覚え書きとしてあえて使ってます。
そして、帯揚げを今様色(いまよういろ)に近い色をセレクトすることで、ベーグル店のインテリア等から連想されるメルヘンなイメージに合わせました。
ちなみに、今様色とは「今、はやりの色」という意味だそう。
「今」とは襲色目(かさねいろめ)で装いに取り入れる色合わせを楽しんでいた、平安時代の事。
こうして色一つとっても、
そのことを着物を通して知れることで、
出番の少ない小物を使い回すためのコツ
現代の色にもとてもマッチする薄いピンクのような今様色の帯揚げは、難点が一つ。
生地がペラペラの綸子でできているため、きれいに結べなくてとても扱いが難しいのでほとんど出番が無いということです。
綸子でも色々な種類の帯揚げがありますが、この子は特に地が薄いので、結んでいる最中に余計な筋が入ったり形がきれいに決まらなかったり、直ぐに崩れたり・・・。
価格より質が、いかに大切なのかをしみじみ感じるひと時
帯揚げ結びの美しさは、初心者が見てもわかるくらいに気になるので、やはり多少お値段が高くても上質で結びやすい品を選ぶべき!と思ってもせっかくあるのなら使ってあげないのも可愛そう。
そんな使い勝手が悪い小物達を使い回すコツは、
例えば、今回の様に素材が悪いために形がきれいに決まらないけど、
逆に、全体のコーディネートから見て色のバランスがしっくりこない帯締めでも、
など、その小物を使う目的を変えるだけで普段中々使わない小物達も、意外と使えるアイテムに変わったりします。
当たり前のことですが、ちょっと角度を変えて考えるだけで
「このアイテム、使いづらい」
と思ってた小物達にも、日の目を浴びせてあげることができるかもですよ。
ちなみに、結びやすくて初心者さんでも取り扱いがしやすい帯揚げとして、おすすめするのが衿秀さんの帯揚げです。
(画像をクリックすると詳細が見れます。)
衿秀さんは名前のように、元は衿を専門にしていた小物屋さんでいたが、帯揚げの締めやすさや扱いやすさから、着物通の間では鉄板アイテムとして愛用している人が多いですね。
手に入れやすい価格と使い勝手の良い山岡古都の着物とは
山岡古都氏とは京都出身の染色家。
(創業者山岡古都 | 紅型・サンゴ染め工房 首里琉染HP引用)
代表的な染めが、今回着ている墨染ですが他にも、沖縄で草木染や古代染めの研究を続けて、新しい染めを探求し続けた人です。
以前、アメブロを運営していた時に紹介した内容
- 着物の特徴
- 山岡古都とは
- 流行っていた時期
- 価格の相場
- 皆んなのコーディネート集
などを改めて書き直した記事を↓↓↓に貼ったので、自分のコーディネートの幅を広げたい場合は参考にしてみてください。
小紋なのに、凹凸のある一見ビロード織りのような高級感がある生地なので、普段着の他にも先生がOK出してくれたらお茶会などにも使うこともできます。
色や柄もちゃんと主張があるのに、どんな人にもしっくりマッチする女性らしいシルエットなので、年齢や体型も気にしないで使い回せる優れ物です。
「今日はどんな着物を着ようかな?」
と迷った時も、洒落袋帯や名古屋帯にも合わせやすくて
そして何より着付けがしやすい!
誂えやすい価格なのに関わらす、生地が上質なのでスルスルと着付けしている最中に滑ることもないため、しっかりと定位置に収まってくれます。
逆にゴワゴワと硬すぎることもなく丁度よい滑らかさがあるので、ちゃんと云うことを聞いてくれるので、きれいに着付けられます。
柔らかものと紬との真ん中とでもいうような質感なので、
身体にも優しく美しいベーグルランチ
さてさて、ここからはおまけのランチの紹介です。
今回ランチで頂いたのは今何かと話題のベーグルにこだわりを持ったお店で、店内もふんわり優しい小物使いで、大人の甘さを感じられる可愛い空間です。
インテリアの可愛らしさに、おばちゃんも一気に乙女な気分に
テーブルにも空間のふんわりしたイメージをを引き立てる素敵なお花がいっぱい
思わず、いつもより多めに写真で残したいと必死w
そんな店内で作られるベーグルは、米粉でできた生地は茹でずにスチームで仕上げて、バターや油も生地に一切使ってないので身体にも優しくヘルシーです。
そしてお待ちかねのランチ初めは、消化吸収を助け美容効果も期待されるさんざしのドリンクから。
主役のベーグルはチョコレートやパンプキンなど4種類で色とりどり。
そこに、その日によって変わる内容が日替わりデリプレート、どれも美味しそう。
お好みのデリをベーグルに挟んで頂くのが、定番のスタイルだそうなのでやってみました。
見た目の可愛らしさに負けないくらい、どのデリにもこだわりがあるので、一品いっぴん味わっていただきました。
最後はデザート。米粉のシフォンケーキはバタフライピーのマーブルシフォンです。
ドリンクも合わせてバタフライピーのお紅茶です。
レモンの酸が加わると、見る見る色が変色する視覚も楽しめる飲み物でした。
以上が、今回のランチでした。
その後は私がどーしても見たかった映画「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」を見に行ってきました。
普段はあまりテレビを見ないので、芸能人にもめっぽううといのですが、娘が坂口健太郎が好きということと、たまたまつけた再放送の面白さにハマってしまったという背景から。
- 息子のように若くて可愛らしい坂口健太郎。
- 佇まいや雰囲気から大人の男性の色と渋さがダダ漏れの北村一輝。
2人のイケメンパラダイスで、ドーパミンの充電も完了です。
美しい着物を見るのも日々の活力になりますが、この歳になるといつまでも歳相応の美しさや色っぽさを維持するためには、イケメン充電もたまには(いや、できるだけ沢山)必要ですね。
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