長嶋成織物 羅紋袋帯
トップ画像のコーディネート

着物・・・夏伊那紬
帯・・・西陣長嶋成織物 羅紋 袋帯 通年OK

「着物は一生物」と言う言葉をよく聞きますが、そんなことはありませんと断言できます!

着物にも、時代じだいに「流行り」や「粋」と言われるおしゃれのセオリーが存在しています。

だから、時代遅れに感じる何十年も前の着物を着ていたら
「あれれ・・・・、どうしちゃったのかな?」
ってなっちゃいます。
詳しくは↓↓↓の記事に

アンティークやレトロ感が好きで、あえておしゃれとして着こなしている訳でもないのに、
「あれ?なんだか昭和っぽく見える」
コーディネートだと、せっかく着物が着れるのにもったいない!

そんなコーディネートをしていると、知らずしらずのうちに今どきを知らない残念な人にもなりかねません。

洋服でもいますよね、いつの時代の服ですか?って、どこか古臭いイメージの服をわからずに着てる人。

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着物でも、一緒です

そんな着こなしにならないためにも、どの辺りが昭和っぽく見えるか?を含めた残念な着こなしワースト7と、その改善方法を解りやすくお伝えします。

すべてを今直ぐ改善できなくても、知っててやっているのと、知らなくてやっているのでは心の余裕が違ってきます。
 
いつでも、自分のコーディネートに自信を持っておでかけするためにも、「脱!昭和」をマスターしておしゃれな着物通を目指しましょうね。

こんなコーデはNG!残念な着物の着こなしワースト7

まずはズバリ!残念な着こなしワースト7を紹介します。(順番は関係ありません)

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自分のコーディネートで思い当たる点がないか?思い返してみてね。

  1. 帯の柄(紋様)が具体的に描かれているもの
  2. 掛衿が短いもの
  3. 八掛がthe!ピンクのもの
  4. コートの衿が道行きや都衿など四角の形のもの
  5. コートや羽織の丈が短いもの
  6. 帯締めが一色使いのもの
  7. 草履の鼻緒が一色使いのもの

どうですか?「あれ、私やってるかも?」と感じる点ありませんか?
 
これらは絶対やっちゃだめ!ということでは無く、あくまでも「脱!昭和」です。
着物を着る習い事の流派や先生の意見によっても該当しない場合があります。

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自分の状況に合わせて、読み進めてくださいね。

逆に、これらをいかにも「おしゃれですよ!」って今どき感まんさいで進めてくる呉服屋さんは要注意!です。

私がいつも注意をうながしてる、出くわしたら猛ダッシュで逃げるべき「おブス店員」さんに該当します。
この記事の一番下の章からどうぞ!

「ちょっと時代を感じるけど・・・」
とか、
「お客さんが良いならお似合いですよ」
など、ちゃんと昭和に流行った事実を伝えてからコーディネートのアドバイスをくれる店員さんは心も着姿も美しい「お美人店員」さんです。

改善方法!今どきおしゃれな着物コーデ

「私もしかしたら、昭和っぽい着こなししてるかも・・・」
と、感じたあなたのために、NGコーデの①~⑦の改善方法を解りやすく順番にお伝えします。

実際にどんな物に変えれば「脱!昭和」になるのかのアイテムもお伝えするので、できることから取り入れて
「ワオ~!なんだか最近おしゃれね!」
って、着物仲間に感じてもらえるようになりましょうね。

そして仲間にもこっそり教えてあげると、絆も深まり一緒に着物を楽しめますよ。

帯の柄(紋様)が具体的に描かれているものの改善方法

これ、やってる人が一番多いパターンの昭和の着こなしです。

具体的に描かれている柄とは、季節の植物など対処物の形ををそのまま「1つをボン!」って表現しているもの。
ユリの花の帯
 
帯のお太鼓やお腹の部分に上の画像のような柄が、ボン!って付いてるの、よく見かけますよね。
 
対象物をそのまま具体的に描く帯は、季節感を取り入れた着こなしを楽しむ着物ならではの醍醐味の代表みたいな帯なので昭和の時代はほとんどがこんな帯。
 
だけど、この対象物は季節限定のものが多いので、使い回しがしにくいと言う欠点があるので、あまり見かけなくなりました。

今どきのおしゃれな帯

今どきの帯はは、1つをボン!って表すのではなくて、さり気な~く描かれている抽象的な帯が多いです。

■抽象的とは
1 いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま。「本質を抽象的にとらえる」
2 頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま。「抽象的で、わかりにくい文章」⇔具象的/具体的。

例えば↓↓↓のような帯
■となみ織物上品捩
となみ織物上品捩帯

 
対象物を抽象的に表現していて、配色も都会的で今の日本の景観にす~っとなじむ感じが解りますか?

他にもよく目にするのが、イベントなどの代表となる物がそのまま表現されている帯
 
例えば、クリスマスの時期に、サンタさんやクリスマスツリーが原色でボン!って

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これ、やっちゃうとアイタタタ・・・・・ってなります。

今のおしゃれな着こなしは、着物や帯や小物を使ってなんとな~く上品にクリスマスを連想できるコーディネートにすることです。

あくまでも、連想なのでそのままボン!はナンセンス。
せめて使っても、下ぐらいの配色と柄の大きさ配置に収めると、今どきの上品な大人の着こなしができるようになります。

 

掛衿が短いものの改善方法

掛衿とは、衿の汚れを防ぐために同じ生地で本衿の上にかぶせる(掛ける)衿のこと。

昭和の時代は、この掛衿が短く衿の真ん中くらいにまでしかなくて、ちょっと息苦しさを感じるのに対し、

今どきのおしゃれな掛衿は!

今どきは、帯に隠れるか隠れないかぐらいの長さで衿回りに余裕があります。

着物の掛衿の長さ

元々、掛衿の下の地衿を守るためにある衿なので、仕立て屋さんにお願いしたら簡単に長くしてくれます。

掛衿の長さで、いつごろ仕立てられた着物か?などもバレてしまうので、気にしてみてくださいね。

八掛がthe!ピンクのもの

八掛とは、着物の袖口や裾(すそ)まわりからチラッと見える裏地のこと。

着物の着こなしは見えない部分にこそこだわるのがおしゃれな着物通なので、八掛は特に大切に考えたい部

しかし昭和に流行った八掛は、可愛らしい女性を象徴するようなピンクや赤などの色で着物の色とは関係なく、八掛だけが妙に目につく感じです。
昭和の八掛
 

今どきおしゃれな八掛は!

八掛が強調されない、着物の色と同系色

着物と八掛を同系色でまとめることにより、全体のシルエットを整えた今どきの着こなしになります。

八掛は悉皆屋(仕立て)さんに持っていくと簡単に交換してくれます。
また、「単衣でも良いわ!」という人は自分でも簡単に八掛だけを取ることができるので、ぜひ試してくださいね。

コートの衿が道行きや都衿など四角の形のものの改善方法

コートの衿の形も、時代を象徴するような流行りがあります。

昭和の時代に流行った、道行きや都衿は「お母さんやおばあちゃんがよく着てた」って人も多いのでは?
■道行きコート
道行きコート
 

■都衿
都衿(みやこえり)
コートの衿の違いや特徴、他の種類などは↓↓↓の記事から

この2つの共通点衿が四角のせいで、昭和感がにじみ出てしまいます。
それを改善して今っぽい着こなしにするには

今どきのおしゃれなコートの衿は!

ズバリ、道中コート。
着た時に、着物の衿に沿うような衿の作りをしてるので、無駄がなくスッキリした印象が都会的になった日本の景観とマッチして、今の時代の流行りですね。


■道中コート衿
道中コート

他にはどんな種類の衿が有るの?↓↓↓

コートや羽織の丈が短いものの改善方法

コートや羽織の丈にも、今の時代にしっくりくる長さがあります。

昭和に代表される羽織物といえば、黒羽織があります。

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現代も、アンティーク着物が好きな人の間では人気のある羽織もの


下の画像を見ても分かるように、昭和の卒業式などは皆でこぞって黒羽織を着ていました。
黒羽織

ですが、この丈今の時代に着たらNGです。

今どきのおしゃれなコート丈は?

膝下のふくらはぎぐらいにかかる長さ。

着物のコートの丈
コートや羽織は一番上に着るものなので特に注目が集まりやすいもの。

隙間からチラっと見える着物や帯のコーデを邪魔しない、コートや羽織のチョイスをしている着こなしは、
「全体がまとまってて素敵」
な着物上級者になれます。

もちろん時代を流れを敏感に察知しているコート丈も、着こなし術の1つですよ。

もっと詳しく↓↓↓コートを極めたい

帯締めが一色使いのものの改善方法

着物も洋服と同じで、小物使いで全体のバランスが一気に変わる大切なアイテムです。

中でも帯締めは時に
「私が主役よ!」
ぐらいにわがまま顔で、存在感を表して来る場合があります。
そんな時に一役買うのが、

今どきのおしゃれな帯締めは?

組み方や配色にこだわった多色使いの帯締め


現代の帯締めに使われているほとんどは組紐と言われる明治時代から伝わる、日本の伝統工芸品です。

昭和に着物の帯締めとして使われていた組紐は、一色使いの単純な組み方がほとんどでした。

現在は、組み方も色使いも昭和に比べてずいぶんとバラエティー豊富になり、昔からの組み方を含めると3000~3500種類あるとも言われています。

染色の工程は変わっていなくても、色の表現の仕方は全く変わっています。
同じ色を同じ組方で作ってても、見せ方が違うだけで、現代の日本の景観にさりげなくなじむ、ぐっと今っぽく都会的な
帯締めになりますよ。

日本の伝統工芸でもある組紐の〔へーそうなんだ」は↓↓↓から

草履の鼻緒が一色使いのものの改善方法

おしゃれは足元から・・・この言葉着物でも共通して言えますよね。

昭和の時代に流行ったエナメル素材や革素材の草履は、鼻緒も同じ素材で全体がツルンとしたイメージの草履が主流でした。

コレだと、今の時代には少し物足りなさを感じます。

今どきのおしゃれな草履の鼻緒

台の素材とは別で、着物の産地で作られるは織りや染の鼻緒

例えば、大島紬や博多織、西陣織など全国各地に有る着物の産地の鼻緒

これらを見ても分かるように、鼻緒が変わるだけでガラッと今っぽくおしゃれな足元を演出でいきます。

そして、日本の染織文化も取り入れたこだわりの鼻緒にするだけで、自分のテンションもあがりお出かけが待ち遠しくなりますよ。

着物コーデに迷った時はこれ!

なぜ、これらの着こなしがNGかという理由は簡単です。

何度もお伝えしているように、着物は時代の移り変わりと共に着物や帯それに付随する小物も変化をするのにその変化に追いついてないからです。

日本の景観や人々の価値観の移り変わりや、着物業界のマーケティングの変化などいくつのも理由から「流行り」が変わっていきます。

だけど、着物初心者さんや何枚もの種類を持ってる場合、流行りの他にややこやしルールもあって選ぶのに迷っちゃうという場合もあると思います。

そんな時におすすめすする解決方法は↓↓↓

コーディネートに迷った時は!

着物の流行りや、ややこやしいルールなどは業界が販促のために意図的に操っていることがほとんどだということを心のどこかで覚えておくと、余計なことに惑わされずにもっと自由に自分の着こなしができるようになりますよ。

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要するに、着物をより多く売るために、この時はコレを着ないとだめですよ!ってルールを作って、必要なら嫌でも買わなければいけない仕組みを作った。

呉服大手やまと会長の矢嶋孝敏さんの下の本を読むと分かりやすいです!

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アンティーク着物やポリエステル着物 入口はどうであれ 『着物』が好きには変わり無い。 着物の歴史や、纏う着物が作られるまでのストーリー作り手の思いや 今まででの業界の仕組みをきちんと知れば どう着こなそうか?は自ずと見えてくる。 あやつやれた伝統、しきたりに 惑わされる時代は終わってる。 本物の着物を纏った人にしか 味わえない感覚をもっと多くの人に感じて欲しい。 そんな人がもっと増えたら悲しく、辛い出来事ばかりの世の中も変わって行くであろう。 それにしても こう言う業界の著名人が 『結婚式にも堂々と大島紬を着ていく』 と、公言してくれる『場』がもっと増えたら 操られた伝統やしきたりに気付いてない 消費者の意識も少しは変わり 今のアンティークやポリエステルの ブームに上手いこと乗っかり 本来残すべき日本の技術や技法を伝承している現役の作り手さん達にも 明るい未来が見えてくる。 #着物 #日本文化 #伝統 #しきたり #大島紬 #アンティーク着物 #着物コーディネート #結婚式 #着付け #和装

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  • 自分はもっと違う着こなししたいのに、季節に使って良い柄や素材じゃない!
  • 着物のルールやマナーに反して着こなすのが怖い
  • 人の目が気になる
  • そもそも、コーディネートに自信がない

確かに昔から、性や身分を表す目的で着るものを区別することがありますが、あなたは公人ですか?皇族ですか?

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ほとんどの場合がNO!ですよね

着物も洋服となんら変わらない感覚で難しいことなんてありません。
私達は、公人でも貴族でもありませんよ!例え結婚式に参加するときでも一般人です。

訪問着は最もなじみのある種類なので、着る機会も多いと思いますが、

  • どのような経緯で訪問着が確立されたの?
  • そもそも第一礼装って誰がなんのために決めたの?
  • 誰がなんのためにその格の位置に指定したの?

など、もっとも~っと歴史をたどると
「な~んだ!そういう意図があったんだ」

と、操られたルールや決まりに、消費者である私達がいかにふり回されているのかがわかります。

この時点で、
「えーー、結婚式はちゃんとルールや決まりを守るべきでしょ!ちょっと感覚がぶっ飛んでてついて行けない・・・」
と感じた人は、私からしたら勉強不足そのものでしかありません!

確かに、私も結婚式に参加する時に、主催者の母親としての立場なら黒留袖を着ていきます。
「黒留袖持っていないから訪問着で行こう」
とはなりません。

ただ!すべてを知った上で、相手方の母親が訪問着で参加しても、
「そういう価値観もあるよね」
と、受け入れられます。
というかその度胸逆に尊敬します!
「きっと、自分に素直に人生を楽しんで生きてる人なんだろうな~」ってね。

人間は自分が生きてきた過程で体験したことや学んだことで「価値観」や「固定概念」が確立されます。
でもそれは、ほんとに正しいのか?

情報があふれるこの世の中で、
「どの情報が正しいのか」
を見極める力を持つことは、これからの時代を行き抜くために自身や大切な人を守る一番必要な武器になります。

そして、情報もものすごいスピードでバージョンアップされます。

kazumikazumi

着物の世界でも一緒、頑張って付いてきてくださいね

時代毎のおしゃれや流行りに対するセオリーの正解はあります!

ただ!ルールや決まりに対しては人それぞれの価値観の違いや時代によって変化するので、正解はありません!

もっと自分らしく、今の時代にあった着物を楽しめるようになりましょうね。

いつもブログを読んでくれて、ありがとうございます。

少しでも
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