着付け師になるには資格は必要?費用はいくらかかる?国家試験や専門学校もあるの?

日本には『着付け師』と言われる方は沢山みえますが、皆さん何らかの資格を持っているのか、気になりますね。
 
そもそも、

「着付け師になるには資格が無いとできないの?」

という事も疑問ですし、もし資格が必要なら、

「着付け師になるにはどんな資格が必要なの?費用はいくらかかるの?」

「資格を取るための国家資格や専門学校があるの?」

など、他にもいくつも疑問がわいてきますね。
 
 
そこで今回は、どこでどうしたら着付け師になれるのかや着付け師になるまでの費用などを紹介したいと思います。
 

着付け師に資格は必要なの?

着付け師に資格は必要なの?
 
人生の節目のイベントである大切な一日を、着物で過ごす人のために、着付けという重大な責任を請け負う着付け師。
 
 
そんな「着付け師になるためには資格は必要なの?」

という疑問に対しての答えは、結論から言うと

「資格は必要ありません!」
 
 
資格は必要ありませんが、立ち姿で着付ける他装は、お客様の苦痛を軽減するために、綺麗な着装をいかに素早く着付けるかが、求められます。
 
それに、一日着物でいても着崩れしないように、非常に高度な技術も必要です。
 
 
自分で着物を着る自装とは、大きく技術が異なりますので、自装ができるだけでは他装はできないのです。

そのため、着付け師になるための資格は要りませんが、他人に着付けができる他装の技術を学べる学校や、お教室に通う人がほとんどです。

学んでいく過程で「○級資格」や「着付け師資格」などの資格取得制度がカリキュラムとして組まれている場合が多いので、着付け(他装)ができる頃には、自然と資格所有者になっているでしょうね。
 

着付け師にはどうしたらなれるの?国家資格や専門学校もあるの?

着付け師にはどうしたらなれるの?国家資格や専門学校もあるの?
 
着付け師とは、他人に着物を着付ける、すなわち他装をする人の事です。
 
 
お客様に着付けをする他装には非常に高い技術と責任が求められ、独学で学ぶのは中々難しいのが現実です。
 
多くの人は他装の技術を身につけるために、まずは專門学校や、お教室に通い技術や知識を学び、着付け師を目指します。
 
この、專門学校やお教室は大手の所もあれば個人でひっそりとお教室を開いている所もあるので、どんな所があるか紹介します。
 

大手の着付け專門学校やお教室

大手の着付け専門学校やお教室は全国各地にあり、着付け師になるためのカリキュラムの過程も様々で、各教室によって異なります。

大手なだけに着物業界への斡旋(あっせん)も強いため、各カリキュラムを終了したと同時に着付け師として直ぐに活躍できる場所も確保されている場合が多いです。
 
 
では、実際に着付け師を目指せるお教室を3カ所紹介します。

①一般社団法人 日本コンシェルジュ協会 マインアカデミー

一般社団法人 日本コンシェルジュ協会 マインアカデミー

代表 福岡事務所(他にも福岡・東京・大阪・広島にお教室あります)
住所 福岡県福岡市博多区博多駅前1-19-3 博多駅前ビル9F
TEL 092-475-5810
ホームページ 一般社団法人 日本コンシェルジュ協会 マインアカデミー(http://www.mine-academy.com/)

 

②長沼静きもの学園

長沼静きもの学園

代表 本社(北海道~鹿児島まで、全国各地にお教室があります)
住所 東京都渋谷区渋谷2-14-10 NAGANUMA bldg.
TEL 0120-330-911
ホームページ 長沼静きもの学園(http://www.naganuma-kimono.co.jp/)

 

③ハクビ京都きもの学院

ハクビ京都きもの学院

代表 町田教室(他にも全国各地にお教室があります)
住所 東京都町田市原町田6-3-4町映ビル6F
TEL 0120-029-891
ホームページ ハクビ京都きもの学院(http://www.hakubi.net/)

 
上記以外にも全国各地にまだまだ沢山あるお教室で一定のカリキュラムを通して他装の技術を学んで着付け師を目指します。

美容専門学校や、ブライダル専門学校、和裁專門学校などでも着付けの授業はありますが他装の技術まで学べる所は少ないようです。

個人での着付けお教室

大手着付け教室と違い、個人の着付けお教室は大手の教室の看板を持って行っている場合が多いです。
そのため、取り組むカリキュラムも看板元の大手の教室と同様の内容です。

個人のお教室の場合は、時間の融通がきいたり自宅の近所で通えたりと利点もあります。
 
個人でのお教室は下記の2個所です。

①着物着付けビジネス塾Officeクラシカル

着物着付けビジネス塾Officeクラシカル

代表 麹町区民館
住所 東京都千代田区麹町2-8
TEL 090-5491-8183(代表:鈴木)
ホームページ 着物着付けビジネス塾Officeクラシカル(http://officeclassical.com/)

 

②着付け教室 いち凛

着付け教室 一凛

代表 東京
住所 東京臨海高速鉄道[品川シーサイド駅]B出口徒歩2分(個人の場合は自宅でお教室がほとんどなので、防犯上詳しい住所は問い合わせて聞くことが多いです)
TEL HPのお問い合わせフォームのみ。
ホームページ 着付け教室 いち凛(http://ichirin-kimono-shinagawa.com/)

 
個人でのお教室も全国各地に点在しますので、ご自身がお住まいの地域で探してみるのが良いですね。
 
 
続いて、着付け師の国家資格はあるの?の疑問についてご紹介します。

国家資格・着付け技能検定

大手、個人の着付け教室でとれる着付け師の資格の他に、着付けの国家資格と言われている資格があります。
 
平成21年に厚生労働省の認可を受けて誕生した比較的新しい国家資格です。

国家資格と言うと、その資格所有者でなければ、仕事として携われないイメージがありますが、第一章でお話ししたように、この資格がなくても着付け師にはなれます。
 
 
職業能力開発促進法に基づき指定試験機関『社団法人全日本着付け技能センター』が所管していて、学科・実技試験に合格することで資格が付与される資格で、国の厚生労働省の認可を受けていることから、”国家資格”と言われています。
ただし、この資格は着付け師になるための資格では無くて、着付け師になり何年かの実績を積んだ人が受ける資格です。
 
そのため、試験を受けるにあたり受験資格が設定されていて、1級は5年以上、2級は2年以上の実務経験が必要にです。
 
着付け師として活動しながら、更なるステップアップとして挑戦してみるのも良いですね。

着付け師になるまでの費用はいくらかかるのか?

着付け師になるまでの費用はいくらかかるのか?
 
大手、個人共に着付けのお教室には一定のカリキュラムがあり、その費用も様々です。
 
個人でお教室を開いている場合お月謝もカリキュラムもその先生が決める所は一回のお教室代が2,000円ほどで教えてくれる所もあります。
 
 
実際に私も個人の着付け教室に通っていた頃はそれぐらいの金額で、月一回を一年ほど(他装の授業のみ、自装は5年以上習っていました)通い終わった頃に、先生と一緒に着付け師としてデビューしていました。
 
 
大手お教室でも、大体10万円~15万円ほどの費用で(一年ほどで)他装まで、できるようになります。
 
ちなみに着付けの国家資格である『着付け技能検定』の資格を取るための費用は2級は25,600円、一級は27,400円です。(学科と実技合わせて)
 
 
以上で今回の紹介は終わりですが、日本の文化には、他にも華道や茶道、舞踊など様々なお教室があります。
 
着付け師になるためのお教室は、他のどの文化のお教室より短い期間で修了する事ができる上、習得するまでの費用も断然お安いです。
 
 
お客様の晴れの日のお手伝いができる着付け師の技術は一度身につけたら一生自分の技となってくれます。
 
着付け師だけでは留まらず、着物に関しては、織りや染の技術や知識も奥が深く学びの宝庫です。
 
生涯学習、生涯現役がうたわれる現代の生き方で、”着物”を楽しみながら知識を深め、アウトプットする事は、自身や周りの人達に、より深みのある人生を送るエッセンスとなるでしょうね。