着物・・・伊那紬
帯・・・染牛首紬
着物に合わせて、色や質感・デザインを調節して全体のバランスや相性を見ながらネイル作っていく。
そうすることで
ネイルをしない人から時々
「そんな爪で着物や帯を引っ掛けない?」
と言われますが、
ネイルをしている私からすると、
「ネイルをしていない方が着物を傷つけそうで怖い・・・。」
どんなに先がトガッていたりパーツが沢山ついてても、ジェルできちんとコーテングされているネイルは、手触りもななめらかで女性らしい丸みをキープしているので、逆に
見た目の美しさだけではなく、着物や帯を守るためにもネイルは必須アイテム
他にもネイルをし続けることで
- 爪の形が小さくて見た目も貧相
- 爪が薄すぎて直ぐに折れてしまう
などの悩みも解消されて、自爪も良い感じに変形されて丈夫になります。
そんな着物にも爪にもやさしい一石二鳥、いや三鳥のネイルですが、着物というだけで「和」を意識しすぎてダサい!ネイルになっていませんか?
- 着物や帯のコーディネートはおしゃれなのにネイルだけ浮いている。
- そのデザインいつの時代ですか?
- なんかネイルだけシックリこない
- ネイルだけ頑張りすぎて目立っている
こんなネイルしてる人、結構見かけます。
そこで今回は元ネイリストの私が、着物ネイルのダサい!デザインを
今までネイルをしたことなかった人も、新しいデザインを検討中の人も
これはNG!ダサいネイルは卒業
まずは「それだけはやめて~!」のNGデザインはズバリこれ。
- 明らかに和を意識したデザイン
- ビタミンカラーでびっしり
- パーツやデコやラメがやたらに多い
- 1パターンのデザインで統一
①明らかに和を意識したデザイン
着物に特化した色々なサイトでよく紹介されている「着物のコーディネートに合わせた」和を意識したデザイン。
着物とコーディネートしてネイルを決めるのは良いですが、これらのデザインは「THE!成人式」になってしまいます。
ちょっとしたお出かけや、イベント事にネイルをしたい気持ちはわかりますがやりすぎはかえってNG!
「ものすごく和にしちゃったね!」
は、おしゃれな着物通にはナンセンス。
着物だから
それに、ネイルにもその年その季節に合わせた流行りがあります。
洋服と同じくらいのもの凄いスピードで移り代わりが激しいです。
「時が止まってる女」
に、ならないように常に最新ネイルの情報もCHECKが必要です。
②ビタミンカラーでびっしり
洋服で夏によく見られるカラーが全部配色されているネイルは、着物だとコーディネートの際にバランスが取りにくく浮いた感じになってしまいます。
着物に使われている色は何気なく使われているようで、実はとっても洗練され
ネイルも色で表現する部分が多いので、古来から大切にしてきた「日本の伝統的な色遊び」の襲色目(かさねいろめ)を取り入れてバランスや季節感を表現してこそ、おしゃれな着物通のネイルになります。
※襲色目の配色は↓↓↓でお伝えしています。
③パーツやデコやラメがやたらに多い
人工的に作られたラメやパーツの質感は、着物の天然素材の「絹」とは基本的に相性が合わない。
指先1つのパーツでも、着物の柔らかく触れ心地のよい
せっかく着物コーディネートがしっとり大人の上品さがあるのに、ネイル一本で下品にならないように
「肌なじみの良い」
天然石や金箔銀箔などのパーツを取り入れて。
④1パターンのデザインで統一
いくら流行りの色やデザインでも、10本全部に施すのは「おしゃれ感」にかける残念なデザイン。
ネイルのデザインでよくやりがちなのが、流行りの全部埋め。
上の様な「ミラーネイル」「フレンチネイル」はいつの時代にもマッチする定番のデザインですが、一本だけでもデザインを変えることで
即効解決!着物ネイルの鉄則
着物に合わせてネイルを作っていくには、まず「着物ネイルの鉄板」から脱出すること。
日本で「和」のイメージはどうしても時代を感じてしまうのは否めません。(新鮮なのは外人だけ)
日本に住んでいるなら、今どきの時代に合ったデザインを取り入れてこそ「おしゃれな着物通のネイル」になります。
そんな今どきのデザインにするための着物ネイルの鉄則は
- 和を意識するよりネイルの流行りをCHECKする
- 色やデザインは着物の伝統的な季節感を取り入れて
- 着物の質感や風合いとネイルの質感と風合いを合わせる
- 1パターンのデザインは今すぐやめる
以上の事を含めて、実際にどんなネイルが「着物と相性が良くおしゃれに見えるのか?」をお伝えしたいと思います。
なんかしゃれてる!着物ネイルの作り方
着物ネイルの作り方は
- 着物の色と合わせるのは一色だけ
- 着物に合わせた一色をメインとして他の指のデザインを考える
- 使う色は最高4色まで
- 最低3パターンのデザインを組み合わせる
- パーツを置く指は最小限に天然石がマスト
順番にお伝えします。
着物の色と合わせるのは一色だけ
着物とのバランスや相性を取るために、一色は着物か帯の色を取り入れます。
もちろん着物ネイルの鉄則!
メインの色を一色最初に決めることで
取り入れる色の主張が濃いほど、他の色との調和も難しくなるので、
- 色の取り入れ方が分からない
- 他のネイルとのデザインの仕方が分からない
- どんな着物にも合うデザインにしたい
というあなたは、薄めの色をメインにすることをおすすめします。
■先程のカラフルなネイルも、少しトーンを薄くすることで色の主張を抑えられて、どんな着物にもしっくりなじみやすくなります。
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■「黒」「ピンク」「緑」「青」などの原色は他の色と喧嘩しやすいです。
そうした場合は、他の指を透明や白などで
■「白」「桜色」「黄緑」「水色」と原色の色よりトーンを落とすことで、他の色になじみやすくなるので後の全体のデザインを考えやすくなします。
和テイストの強い立体的な技法の「エンボス」も白色で統一すると、少しは現代っぽくなります。
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■ピンクに花柄も薄めに色をのせることで、可愛すぎないふんわり大人上品なネイルになります。
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着物に合わせた一色をメインで他の色を考える
最初に設定したメインの色に調和する色で、他の指の色を考える。
ここでの色合わせが、着物の鉄則!「伝統的な季節感を取り入れて」の本性発揮です。
ネイルの初心者や、配色や感性にそった色使いを考えるのが苦手な人は、どんな色にもなじむ「白」を他の色に持ってくるのがマスト
年齢や着物の色にも左右されない、万能色です。
使う色は最高4色まで
着物のコーディネートと同じでネイルの色を考える時も
沢山の色を使えば使うほど統一感がなくなり、ガチャガチャ感の子供っぽいネイルになってしまうので注意してくださいね。
最低3パターンのデザインを組み合わせる
ネイルの色は一色で統一する場合も、デザインを最低3パターン入れるだけで ここでも、着物ネイルの鉄則!着物の質感や風合いとネイルの質感と風合いを合わせる事も忘れないで。
例えばピンクメンイの下のネイルも、パーツや色の使い方でデザイン性が高くおしゃれ度が一気に増します。
黒がメインのネイルも、デザインを変えてぬけ感を出すことで主張しすぎる黒色をおさえて、どんな着物にもマッチする大人ネイルの完成です。
パーツを置く指は最小限に天然石がマスト
ネイルの最後に仕上げるパーツ置きは、全体のイメージをガラッと変える力のある大切なアイテムです。
全部の指にガズガス置いてしまうと、品のない印象に・・・
色や形のデザインに合わせて、引き算を忘れずに配置しましょう。
着物の絹に調和するように、使うパーツも天然の石や箔だとしっくりきます。
以上が、【着物ネイルの鉄則】なんかネイルだけ浮いている!ダサいデザイン卒業方法でした。
着物ネイルは「ネイルだけが完璧な人」=「きれいなネイル」「おしゃれなネイル」ではありません。
見た目でいえばメイク・髪型・着物コーディネート・小物が組み合わさって、その調和やバランスで完成します。
「着物ネイル=和テイスト」を捨てて、
ガチガチの和テイストからぬけ感をプラスして、最小限(ミニマム)で和の表現をすることで簡単に着物との調和やバランスが取れたネイルを目指してくださいね。
着物ネイルはあくまでも、
ちなみに2020年現在のここ数年は、「マジックネイル」や「ニュアンスネイル」が流行っています。
是非、CHECKしてみてくださいね。
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