着物でまとめ髪がしたいけれど、髪の長さが中途半端で、まとめる事が難しいボブヘア。
今回はそんなボブヘアの30代40代に着物に似合う髪型を自分で簡単にアレンジするやり方を3パターン紹介したいと思います。
・ポンパドール簡単アレンジ
・ねじって留めるだけのフェミニンヘア
・和装ウィッグでゴージャス髪型
10代20代とは違い少し大人の雰囲気を作りつつ、簡単にアレンジできる髪型です。
ボブの髪型アレンジに合わせて使いたい髪飾りの紹介と、どんな長さや、髪型の人にでも使える
「着物に似合う髪型のポイント」
も併せて紹介したいと思います。
ポンパドール簡単アレンジ
ポンパドールとは、前髪を一つにまとめて止めるだけの髪型を言います。
髪型のアレンジが難しいボブヘアを簡単に着物に似合うアレンジにしてくれます。
やり方は簡単で
② きれいに整えて取った前髪をねじる
③ ねじった前髪を留めたい位置を決める
④ ピンで留める
ピンで留める方法は×でなくても留まれば大丈夫です。
ねじって留めるだけのフェミニンヘア
ポンパドールの延長で、耳上サイドの髪の毛をねじって留めるだけの髪型です。
わざと見せるピンも今どきのおしゃれなので、ピンを隠す高度な技もいらない簡単アレンジです。
やり方は単純で
① 耳上サイドの髪の毛を上の方から適量取りねじる
② ねじった先をピンで留める
③ 左右交互に①②の繰り返し
以上で出来上がりです。
とっても簡単なのにボブでもまとめた様に見えて着物にもぴったりです。
あえて見せるピンもアクセントになり素敵ですね。
和装ウィッグを付けたゴージャス髪型
いつものボブヘアに少し飽きてしまった方や、ゴージャスに変身したい方におすすめな、写真のような和装ウィッグを付ける髪型です。
こちらのウィッグは私も実際に使っているアイテムで、付ける高さや、前髪を変えるだけで何通りの髪型もできてしまう万能アイテムです。
実際に使用してみた様子です。
付け方も簡単で
②まとめられなかった残りの髪を、ピンや固まる整髪料などを付けながら止めて、地毛を①の土台に一か所にまとめます。
③作ったトップにウィッグに付いているコームをさしウィッグを整える。
ウィッグの面積が大きいため、土台となる地毛の処理が苦手な人にも、簡単に隠してきれいに見せる事ができます。
ボブアレンジ向けの髪飾り
ボブアレンジ向けの髪飾りは、まとめ髪に挿す飾り用コームと、髪の毛を止める役割があるピンタイプの髪飾りと両方のタイプの髪飾りが使えますね。
今回はコーム2点と、異なったタイプのヘア留め兼髪飾り2点を紹介します。
① つまみ細工の簪(かんざし)
ツマミ細工で、簪(かんざし)や帯留めを作っている作家さんの髪飾り。
生地は全て絹を使用していて、染織もご自身でやられる為全て一点物で、何よりデザインが現代的でおしゃれ。
私もいくつか愛用していますが、一見してツマミ細工とわからない、斬新なデザインとカラーがお大人の女性を作り出してくれ、出先でいつも褒められます。
帯留めも同じデザインで作ってくれるのが嬉しいポイント。
② U型簪
U型でできた簪です。
ウィッグを付けた髪型などにU型簪を使うことで、地毛とウィッグの継ぎ目のあら隠しなどにも使えて便利です。
③ 大き目バレッタ
髪の毛を留める目的と、飾りとして付けるだけの目的の両方で使用可能なバレッタです。
ヘアに動きをつけにくいボブアレンジは、大き目バレッタを片方の耳上につけるだけでも、おしゃれ感が一気にアップします。
④ ヘアピン
色、形ともに装飾性の高いデザインのヘアピン
あえて、ピン留めを見せるのがおしゃれな時代。
まとめ髪をしにくいボブの人は、ピン留めも色々なタイプのものをミックスさせるだけで大人のこなれ感を演出できます。
以上が、30代40代のボブで着物に似合う髪飾りでした。
今どきの着物の髪飾りは、洋服で使えそうな素材やデザインの髪飾りが多いですね。
いかにも和物といったお花の髪飾りなどでは昭和感が出てしまうので、アンティークやレトロな感じが好きな人でない限り、避けたほうがより今っぽい着物の髪飾りになります。
最後は、現在どんな髪型でいても
「このポイントだけで、一気に着物ヘアに大変身」
できる、髪型を作るうえで重要なポイントを紹介します。
このポイントだけで、一気に着物ヘアに大変身
このポイントはどんな長さの髪型や、どんなヘアアレンジでも共通して使える万能ポイントの3点です。
たった3点に気を付けて髪型を作っていけば、着物に似合う
「上品で重みのある髪型」
が作ることができますので、しっかり覚えてくださいね。
① 前から見た時のポイント
ポイント1つ目は、「前から見た時」のポイントになります。
顔の中心部分である鼻の縦のラインを真ん中に、外枠の変形のひし形になるように意識して、髪型を作っていきます。
人それぞれ、丸顔だったり、面長だったりとありますので、自分の顔を鏡で見て一番バランスの良い位置のひし形で大丈夫です。
「絶対にこの位置!」
なんて位置は存在しません。
大切なのは、ポイントを押さえた自分だけの正解を見るける努力をする事です。
ひし形にする為の作り方のイメージは、まずはトップのボリュームを出すこと。
次に丸の部分のボリュームを調節すること。
ハチが張ってる人は、ボリュームをダウン気味に作って下さい。
最後に頬周りの髪のボリュームダウンをすることで、すそ絞りのシャープな顔(小顔)を作る事ができます。
②横から見たポイント
ポイント2つ目は、「橫から見た時」のポイントになります。
日本人の頭の形は特に、絶壁(ぜっぺき)の人が多いです。
この絶壁をカバーする髪型を作ることで、エレガントさや、重厚感が更に加わり、とても品のある印象を作れます。
人が他人の印象覚える時は、前からの顔だけではなくて、左右前後、あらゆる角度からその人の印象を覚えます。
昔から
「横顔が美しい人が美人」
言われますが、その”横顔”とは頭の形も含めた横顔です。
他の2つのポイントより遥かに重要なポイントになりますので、しっかりと押さえるようにしましょう。
絶壁をカバーする髪型は、後頭部にボリュームを作って上げることにより解決します。
1番きれいに見える後頭部の位置は、あごのラインから耳たぶの下を繋げた延長線上にある部分です。
そこに後頭部のボリュームの下の辺がくるようにボリュームを作って上げるときれいな後頭部ができあがります。
ポイント3つ目は、「後ろから見た時」のポイントになります。
こちらは、前から見た時のポイントを作る要領と同じです。
頭の中心部分であるラインを真ん中に、外枠の変形のひし形になるように意識して、襟足部分をしぼめるように意識して髪型を作っていきます。
以上3つが、どんな長さの髪型やどんなヘアアレンジでも、共通して使える万能ポイントになります。
着物に似合う髪型を自分で作るときに、完成した時の頭の形がこの三つのポイントを押さえた形にすることが重要です。
私は着物を着る際はいつも自分で髪型をアレンジしますが、その際必ず三面鏡を使って上記三点を確認しながら作っていきます。
どこから見てもきれいな形の頭を作るために、ぜひ三面鏡を使ってくださいね。
より多くの練習をして、沢山の時間を使い三面鏡と向き合う事で、自分だけのベストな頭の形(髪型の位置)がわかる様になったら、アレンジの仕方も自分でみい出せるようになりますよ。
以上が30代40代のボブで着物に似合う髪型を自分で簡単にアレンジする方法と、おすすめな髪飾りでした。
ボブの人は、何もアレンジをしなくても、もともと重みがあるので、着物に似合う髪型です。
ですが、そこにほんの少しのひと手間をかけるだけで、さらにオシャレ感がUPします。
今回紹介したアレンジ参考に、一度チャレンジしてみてくださいね。